下界は暑い日が続いていたので、こんな日は涼しいところに登って、いい景色とお花を楽しむことにした。
層雲峡からロープウェイとリフトに乗り、黒岳ピークを経て、お鉢を一周するという。
なかなか、お手軽でロープウェイとリフトは往復で、2,550円というセレブ登山だ。
天気は快晴で、リフトから黒岳頂上までの登山道は直射日光で暑かった。
しかし、思ったより花が多くて、いくぶん慰めになる。

5合目から黒岳ピークを望む

高度を上げて、北大雪を望む

シナノキンバイ

ウメバチソウ

ミヤマアキノキリンソウ

チシマアザミ
黒岳までは多くの登山者を追い抜き、どんどん高度を上げると、招き岩が見えてきた。
この先もダイセツトリカブト、ヤマハハコ、オトギリソウなどを見ながら登って行くと、1時間位で黒岳山頂に到着した。
登り始めは快晴だったが、いつの間にか雲が広がっていた。
多くの登山者が黒岳山頂で休憩していた、ここから石室まで行く登山者が多いのだろうか?多くの人が先に進んだ。

招き岩

ダイセツトリカブト

ヤマハハコ

オトギリソウ

黒岳山頂から旭岳方面
石室までの道の周囲には、チシマツガザクラが満開となっていた、そのほかヨツバシオガマやイワブクロなどみながら石室に到着した。
今回のお鉢廻りは、時計回りとしたので、石室からは赤石川方面へ進路を取った。

チシマツガザクラ

ヨツバシオガマ

北海岳方面
明石川が近くなると、雪融け後に咲いたチングルマやエゾコザクラがまだ元気に咲いている場所があった。

雪融け後のチングルマ

エゾコザクラ

コバイケイソウ
赤石川の渡渉箇所は問題なく渡ることが出来た。
その後は、秋には素晴らしい紅葉を見ることが出来た大きな雪渓の残る川沿いの道を進む。
その周辺には、チシマクモマグサの群生やクモマユキノシタやミヤマリンドウなどもみられた。
川沿いを離れて、北海岳への稜線めがけて登り始めると、白いイワブクロが咲いていた。
白い花の群生の横には普通の薄紫のイワブクロが咲いていてその違いがよくわかった。

赤石川

北海岳への稜線を歩く登山者

チシマクモマグサ

2色のイワブクロ群生

白いイワブクロ

クモマユキノシタ

ミヤマリンドウ
北海岳のピークからは、お鉢やその周りの山が綺麗に見えたが、遠く離れたトムラウシは雲に隠れて見ることは出来なかった。

北海岳のピーク

トムラウシ方面

お鉢と北鎮岳
間宮岳に近くなると、旭岳のピークにたくさんの登山者がいるのが見えた。
そして、分岐からは中岳温泉から裾合平を抜けていく人が多くなってきた。

旭岳のピーク

イワツメグサ

コマクサ

コヒオドシ

間宮岳
間宮岳を過ぎた頃から花の種類が少なくなった、イワツメグサやクモマユキノシタなどはあるが他の花が見当たらない。
中岳のピークには以外にも多くの人が休憩していた。
そこからは、有毒温泉から流れ出る硫黄色の川が見られた。

硫黄の川

中岳ピーク
中岳ピークの後は北鎮岳分岐を過ぎ、お鉢平の展望台へ一気に下った。
そこでは、双眼鏡を片手になにか調査している人がいた、北大のクマ研だろうか?

お鉢平展望台
そこから、石室までの雲ノ平は小さな高根ヶ原のように見えて、展望台の斜面にはチングルマ、エゾノツガザクラ、アオノツガザクラの群生が見事だった。

お鉢平展望台から黒岳方面

お花畑

エゾノツガザクラとアオノツガザクラのお花畑

チングルマとエゾノツガザクラ
素晴らしいお花畑を眺めながら、石室に到着。
そこでコーヒーを飲んで休憩して、下山した。
7月に訪れた時の大雪山は、花の開花が遅れていて、すこし残念な状況だったが、ここに来て本来の花の大雪山になっていた。
全部の花を載せたわけではないが、種類としては一年でこの時期が一番多いのでは無いだろうか?
下界は30度近かったようだが、山の上は時折上着を着たくなるほど、涼しくて快適に歩くことが出来てよかった。
ということで、一月ぶりの大雪山は十分楽しむことが出来ました。